桜も、タンポポも、ヒマワリも私たちに向かって咲いている、という文章を読んでから、桜の下を歩く時に見上げている。
本当にだな。ありがたいな。
桜が散ったあとも、桜の木にありがとうと言っている。
今年もありがとう。
実家にあったピッチャー。
母は食器が好きでたくさん買っていたけど、認知症になって施設に入ってから、父がほとんど食器を処分してしまった。
このピッチャーは蓋付きの砂糖入れとお揃いで、これも捨てられたと思っていた。
今日実家で食器戸棚ではない扉に入っていたピッチャーを見つけて、欲しいと言ってもらってきました。
捨てられたと残念に思っていた。
無事に私の食器棚に落ち着きました。
集めていた食器も、習っていた皮の道具もすべて捨てられてしまった母。仕方ないことだけど、寂しい。
最後は何も持っていけないというけど、その通りだな。思い出だけ。母は覚えているのかな。
私は今、どん底にいて、真っ暗で、ひとりぼっちで。母は認知症になる前は、統合失調症の私にみひーたが心地いいようにしなさいと言ってくれていた。泣きたい現実に、統合失調症の妄想に、どうしたらいいのかわからない。わからないことが、私を不安にさせて。現実も妄想もひとりぼっちは変わらない。どちらの世界でもひとりぼっち。毎日泣いて。がっかりして。傷ついて。現実を、生きるしかないのに。あるのは、今この現実だけなのに。現実は、友達もいない。誰もいない。自業自得。
