インスタでエディンバラの景色が見られる。
統合失調症になる前、20代の前半、エディンバラのフェスティバル期間の3日間、エディンバラに滞在した。
忘れられない、楽しい滞在で、その後ずっと心の拠り所になっている。
カールトンヒルからの景色。
人との出会い。
夏のイギリスは高いからその後エディンバラフェスティバルには行けていない。
その旅行が幸せすぎて、その思い出を壊してしまうのではないかという思いもある。
星野道夫さんが、もうひとつの時間について書かれていた。私達が生活する同じ時にも大自然の中では動物たちが生きている。
星野さんのアラスカは私にとってイギリスのような感覚でいる。星野さんとはスケールが違って、私など比べられないけれど、私が暮らす中で苦しいことがあっても、その同じ時間に、エディンバラでは冷たい風がカールトンヒルを吹き、バグパイプの音が流れ、街のどこかでバスカーが路行く人を楽しませている。
そんな世界があることを知っている。
一緒に旅行した友人は上司に怒られている時に心はエディンバラへ飛ぶのだと話してくれた。
苦しい時、心をあの景色の中へ。
冷たい風の吹くカールトンヒルへ。
人々が生活するあの街へ。
もう二度と訪れないかもしれない、あの街へ。